事業の目的・必要性

(1)全体

これまで地域住民が自然に寄り添い、自然の中で培ってきた環境負荷の少ない生活、歴史・文化、地域の動植物を活用した景観保全・景観づくりの取り組み促進の役割を担う。特に、都市に近接した立地で、自然豊かで山・川・海のつながりを持ち、比較的閉じた系の中で育まれてきた生活と環境・農林水産分野に関係する景観資源等を生かす地域活性化の取り組みに、景観資源等の保全や活用に関する教育・研究を強力に推進することにより、大学として主体的に参画する。

(2)本年度

これまで淡路地域で実施してきた教育研究、社会貢献活動を整理することにより、より効果的な地域課題解決のための手法の検討を行う。地域COC戦略会議を通じて新たな地域の課題を明確にする。淡路県民局が実施する「景観づくり運動」のなかの景観交流広場の事業である市民緑花講座および景観・緑花交流フォーラムにおいて学術的知見の提供等により連携し、その中で淡路3市との協働を推進していく。保小中高連携事業等により景観創出・保全の担い手としての意識付けを行う。地域活性化のための冊子づくり等により、淡路らしい景観、その成り立ち、地域住民や地域外住民との関わりを明確にする。あわじ景観ストラテジーブック(仮称)骨子の検討により、景観創出・保全のメカニズムの解明手法を整理し、必要な基本理念、手法、素材などの具体的な内容を明らかにする。

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本年度の事業実施計画

地域COC戦略会議

洲本市、南あわじ市、淡路市、淡路県民局、関係者等を交えて実施。環境と景観にかかわる課題と役割を明確にする。

市民緑花講座(暮らしの持続を目指した地域資源化)の開催(9月~)

:県民局との連携事業:研究科教員、学生,コーディネーター等
テーマ(仮):庭園めぐり、淡路島百景の担保性等

研究発表会(景観・緑花交流フォーラム)(仮称)の開催(3月):県民局等との連携事業

淡路島内での景観交流フォーラム(仮称)・・・景観園芸学校多目的ホール(関連研究のポスター発表、景観NPOの活動報告交流会)
兵庫県庁等での実践演習発表会・・・これまで実施してきた発表会のより効果的開催
地域活性化のための冊子づくり(地域資源を生かした集落活性化)

ストラテジーブック骨子の検討(10-3月)

市民緑花講座(仮称)のためのベーステキスト兼景観園芸広報資料
テーマの検討,基本理念・素材・手法に関する骨子案の検討

保幼小中高大連携(5-3月)

高等学校:樹木を理解する授業(県立淡路高等学校10月)
中学校:情報機器を用いた環境学習の実践研究(北淡中学校11月)
小学校:(1) 環境体験授業(淡路市立学習小学校5月,10月)(2) 環境学習(育波小,佐野小など)
保育所:(1)保育所での環境学習プログラムの実践(淡路市立仮屋保育所10月,1月) 

環境未来島構想の基盤としての環境や景観の地域資源化(フィールドワーク)(4~3月)

平成25年度活動報告冊子

あわじ環境未来島構想系①
あわじ環境未来島構想系②


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達成目標(例)

・これまで淡路地域で実施してきた教育研究、社会貢献活動を整理することにより、ニーズとシーズが明確になるとともに、より効果的な地域課題解決のための手法を明らかにすることができる。
・地域COC戦略会議を各1回開催することにより、淡路3市関係者、住民に緑環境景観マネジメント研究科を中心として県立大学が行ってきた地域貢献型教育研究の方向性を示し、協働の基盤をつくることができる。
・市民講座を2回実施することにより、景観創出・保全のおもしろさを地域住民に示すことができ、担い手づくりにつながる。
・研究発表会(景観交流フォーラム:仮称)を1回開催することにより、淡路地域の景観や緑花の現状と活動を共有化できる。
・あわじ景観ストラテジーブック骨子の検討を行うことにより、景観創出・保全のメカニズムの解明手法を明らかにするなど、次年度以降のストラテジーブック作成の基礎としつつ,その理念や手法,素材などを蓄積し,今後展開する市民緑花講座(仮称)の教材等としての充実を図る。
・地域活性化のための冊子づくり等(あわじまるごとアーカイブの内容検討)により、淡路らしい景観、その成り立ち、地域住民や地域外住民との関わりが明確になり、戦略的な景観創出・保全と地域活性化の基礎を作ることができる。
・淡路島内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校において研究科教員、学生が指導者となり授業を3回実施することにより、それぞれの学年のレベルにおける淡路地域の景観創出・保全の担い手としての意識付けを行うことができる。学生は専門職業人としての自覚と、指導のための知識・技術の向上につながる。デジタル教材の開発が進む。

・淡路島内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校において研究科教員、学生が指導者となり授業を3回実施することにより、それぞれの学年のレベルにおける淡路地域の景観創出・保全の担い手としての意識付けを行うことができる。学生は専門職業人としての自覚と、指導のための知識・技術の向上につながる。デジタル教材の開発が進む。


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プロジェクト・リーダーからのメッセージ

<あわじ環境未来島構想系プロジェクトリーダー 藤原道郎 教授>

持続的な地域の実現やその発展には、自然環境の上に成り立つ人の営みを活かしていくことが大切です。自然と人との関わりにより作られ守られてきた景観が継承されていくことは、持続可能な地域が成立していることの指標と言えるでしょう。淡路島には、ため池や棚田などの農村景観、竹林の拡大防止などの里山景観、松原や海浜植生などの海岸景観、街路樹の維持管理や沿道緑化などの都市景観、景観を活かした地域コミュニティの活性化など、景観の課題がたくさんあります。地域住民と共に課題解決の方法を探っていきましょう。

活動記録